同人・推し活用語集
同人の世界には、独特の言葉がたくさんあります。「頒布」「島中」「差分」「箱推し」。意味さえ分かれば、告知の内容も会場の案内も、ぐっと読み取りやすくなります。
よく使われる言葉をカテゴリ別に整理しました。上から順に読む必要はありません。分からない言葉に出会ったときに、必要なところだけお使いください。
同人活動の基本
まずは、同人という活動そのものを説明するための言葉です。
同人(どうじん)
同じ趣味を持つ人が集まり、自主的に作品を作って発表する活動全般を指します。マンガや小説にかぎらず、音楽、ゲーム、グッズ、映像まで幅広い分野があります。 関連: 推し活の始め方
サークル
同人活動を行う単位のことです。複数人のグループにも、ひとりで活動する人にも使われ、個人名とは別のサークル名を持つのが一般的です。 関連: 初めての同人イベント出展ガイド
頒布(はんぷ)
イベントなどで、作品を参加者に手渡すことです。「販売」とほぼ同じ場面で使われますが、営利の商取引と区別する意味合いから、同人ではこの言葉が選ばれてきました。 関連: 同人イベント一般参加ガイド
同人誌
サークルが制作した冊子のことです。マンガ、小説、イラスト集、評論など内容はさまざまで、印刷所に依頼するものから手作りのものまであります。 関連: マンガ家・同人漫画を探す
新刊(しんかん)
そのイベントに合わせて新しく発行された作品です。当日にしか手に入らないわけではなく、後日に通販へ回されることも多くあります。 関連: 新作を確実に届ける告知設計
既刊(きかん)
以前のイベントや通販で、すでに発行されている作品のことです。新刊と対になる言葉で、在庫が残っていれば後から追いかけて買えます。 関連: BOOTH
一次創作(いちじそうさく)
世界観もキャラクターも一から生み出した、オリジナルの作品を指します。「創作」とも呼ばれ、一次創作を中心に扱う同人イベントもあります。 関連: COMITIA(コミティア)ガイド
二次創作(にじそうさく)
既存の作品やキャラクターをもとに、ファンが独自の物語や絵を作ることです。原作の権利者が示すガイドラインの範囲内で楽しむことが前提になります。 関連: マンガ家・同人漫画を探す
通販(つうはん)
イベントに行かなくても作品を購入できる仕組みです。遠方にお住まいの方や、当日に参加できなかった方にとって重要な入手経路になります。 関連: BOOTH
委託(いたく)
書店や販売サイトに、作品の販売・発送を任せることです。ファンから見ると、「委託開始しました」という告知が入手のチャンスになります。 関連: DLsite
制作・技術
作品がどう作られるかにまつわる言葉です。制作過程の投稿を読むときに役立ちます。
入稿(にゅうこう)
完成した原稿データを印刷所へ渡すことです。「入稿しました」という報告は、新刊が無事に出せる見込みが立った合図でもあります。 関連: 初めての同人イベント出展ガイド
オフセット印刷・オンデマンド印刷
同人誌を作るときの、代表的なふたつの印刷方式です。前者は部数が多いほど1冊あたりの費用が下がる傾向があり、後者は少ない部数や短い納期に向いています。 関連: 初めての同人イベント出展ガイド
コピー本(コピーぼん)
印刷所を通さず、コピー機やプリンターで印刷して自分で製本した本です。締切に間に合わないときの手段としても、手作りの質感を楽しむ表現としても作られます。 関連: COMITIA(コミティア)ガイド
差分(さぶん)
同じ絵をもとに、表情や衣装、背景を変えた別バージョンのことです。「表情差分」のように使われ、ゲームや配信の演出を支えています。 関連: イラストレーター・絵師を探す
立ち絵(たちえ)
ゲームや配信画面に表示される、キャラクターの全身または上半身のイラストです。差分と組み合わせ、表情や姿勢を切り替えて使われます。 関連: 同人ゲーム・インディーゲーム制作者を探す
Live2D(ライブツーディー)
1枚のイラストを分解して動きをつけ、立体的に動いて見えるようにする技術です。配信のキャラクターやゲームの演出に広く使われ、専門のモデラーがいます。 関連: Live2Dモデラー・絵師を探す
3Dモデル
立体のデータとして作られたキャラクターや小物のことです。配信、ゲーム、映像で使われ、造形・質感・動かすための設定と、工程ごとに得意分野が分かれます。 関連: 3Dクリエイター・モデラーを探す
DTM(ディーティーエム)
パソコンを使って音楽を制作することです。作曲から仕上げまでを個人の環境で完結できるようになったことが、同人音楽の広がりを支えました。 関連: 音楽クリエイター・同人音楽を探す
イベント
会場や告知で飛び交う言葉です。当日の案内を読み解くために欠かせません。
同人誌即売会(どうじんしそくばいかい)
サークルが自分たちの作品を持ち寄り、直接参加者に頒布するイベントのことです。単に「イベント」「即売会」と呼ばれることもあります。 関連: 同人イベント一般参加ガイド
一般参加(いっぱんさんか)
作品を受け取る側として、イベントに来場することです。同人イベントでは来場者も「参加者」と位置づけられ、特別な資格は必要ありません。 関連: 同人イベント一般参加ガイド
サークル参加(サークルさんか)
サークルとして申し込みを行い、会場のスペースで作品を頒布する立場のことです。申し込み、当落の確認、搬入といった準備が必要になります。 関連: 初めての同人イベント出展ガイド
スペース
イベント会場で、ひとつのサークルに割り当てられる机の区画です。「スペース番号」は、会場内での住所のような役割を果たします。 関連: 初めての同人イベント出展ガイド
カタログ
参加サークルの一覧と会場情報をまとめたものです。冊子とWebサービスの形があり、行きたいサークルに印をつける「サークルチェック」に使います。 関連: 同人イベント一般参加ガイド
サークルカット
カタログに掲載される、サークルの紹介欄のことです。限られた枠にサークル名と頒布予定を書き込む、小さな看板のような存在です。 関連: ファンに見つけてもらうプロフィールの作り方
島中(しまなか)
会場に並ぶ机の列(島)の、中ほどに配置されたスペースのことです。会場の大部分がここにあたり、偶然の出会いが生まれやすい場所でもあります。 関連: コミックマーケット(コミケ)完全ガイド
壁サークル(かべサークル)
会場の壁際に配置されたサークルを指す言葉です。列ができることを見込んだ配置とされ、比喩的に「人気がある」という意味でも使われます。 関連: コミックマーケット(コミケ)完全ガイド
搬入・搬出(はんにゅう・はんしゅつ)
頒布物を会場へ運び入れること、会場から運び出すことです。自分で持ち込む方法と、印刷所や配送業者から会場へ直接届ける方法があります。 関連: 初めての同人イベント出展ガイド
お品書き(おしながき)
そのスペースで頒布している作品の一覧です。事前にSNSで公開されることも多く、当日の買い物の計画に役立ちます。 関連: 新作を確実に届ける告知設計
戦利品(せんりひん)
イベントで手に入れた作品やグッズのことです。帰宅後に並べて写真を投稿する文化がありますが、本の中身は写さないよう配慮しましょう。 関連: 同人イベント一般参加ガイド
完売(かんばい)
用意した頒布物がすべてなくなることです。買えなかった場合でも、後日の通販や委託で入手できることがあります。 関連: BOOTH
差し入れ(さしいれ)
ファンからサークルへ渡す、ちょっとした贈り物のことです。受け取りの方針はサークルによって異なるため、事前の告知を確認してから渡しましょう。 関連: 同人イベント一般参加ガイド
支援・応援
クリエイターを支える仕組みにまつわる言葉です。
支援サイト(しえんサイト)
ファンからクリエイターへ、直接お金を届けられるサービスの総称です。毎月続けて支える形、作品ごとに買う形、依頼して作ってもらう形があります。 関連: クリエイター支援サービスとは?
月額支援(げつがくしえん)
クリエイターが用意したプランに登録し、毎月一定額を支払う応援の形です。作品が出ない月にも届くことが、大きな特徴です。 関連: pixivFANBOX
支援プラン
月額支援における、支援額ごとの区分のことです。読める投稿や特典の内容はクリエイターが自由に設計するため、同じサービスでも人によって異なります。 関連: Fantia
バックナンバー
支援を始める前に公開された、過去の投稿のことです。読めるかどうかは、サービスやプランの設定によって変わります。 関連: Ci-en
リターン
支援に対して、クリエイターから届くお礼や特典のことです。限定イラスト、壁紙、名前の掲載など、内容はさまざまです。 関連: Fantia
ダウンロード販売
データとして作品を購入し、その場で受け取れる販売形式です。在庫がなくならないため、時間が経ってからでも買えるのが利点です。 関連: DLsite
コミッション
クリエイターに制作を依頼し、報酬を支払って作品を作ってもらうことです。募集の有無と条件は、本人が公開している案内に従いましょう。 関連: Skeb
投げ銭(なげせん)
配信や投稿に対して、その場で少額の金銭を送る応援の形です。配信サービスの機能として提供され、コメントと一緒に届く場合もあります。 関連: Vtuber・配信者を探す
ファンレター
クリエイターへ送る感想の手紙やメッセージのことです。金銭をともなわない応援のなかで、もっとも力のあるもののひとつです。 関連: 推し活の始め方
推し活・ネット文化
ファンどうしの会話で使われる言葉です。意味を知ると、SNSの空気がぐっと読みやすくなります。
推し(おし)
自分がとくに応援している人や作品のことです。同人の文脈では、作品を作るクリエイター本人を指すことが多くあります。 関連: 推し活の始め方
推し活(おしかつ)
推しを応援する活動全般を指します。買う、支援する、感想を送る、イベントに行く、人に薦める。どれも推し活に含まれます。 関連: 推し活の始め方
単推し(たんおし)
ひとりだけを集中して応援するスタイルのことです。深く追える一方、活動の休止期間には寂しさもあります。 関連: 推し活の始め方
箱推し(はこおし)
特定のひとりではなく、グループやサークル、その場全体をまとめて応援するスタイルです。「箱」は集団やその場を表します。 関連: 推し活の始め方
同担(どうたん)
自分と同じ人を推しているファンのことです。距離感の好みは人それぞれなので、相手のスタイルを尊重して付き合いましょう。 関連: 推し活の始め方
沼(ぬま)
抜け出せないほど夢中になっている状態を表す言葉です。「沼にはまる」のように使われ、困ったような言い方でも、たいていは楽しんでいる合図です。 関連: ジャンルから探す
界隈(かいわい)
同じジャンルや作品を好む人たちの集まりを指します。「創作界隈」のように使われ、明確な組織ではなくゆるやかなつながりを表します。 関連: ジャンルから探す
布教(ふきょう)
自分の好きな作品やクリエイターを、周りの人に広めることです。新しいファンを連れてくる、価値の高い応援のひとつです。 関連: クリエイター支援サービスとは?
供給(きょうきゅう)
推しから届く、新しい作品や情報のことです。「供給がある」のように、受け取る側の立場を少しユーモラスに表した言い方です。 関連: 新作を確実に届ける告知設計
尊い(とうとい)
感情が動きすぎて言葉にならないときに使う、称賛の表現です。この一語でも伝わりますが、どこがよかったのかを添えると、より届きやすくなります。 関連: 推し活の始め方
ファンアート
好きな作品やクリエイターへの気持ちを、自分の作品として表現したものです。公開する際は、原作や本人が示すガイドラインを確認しましょう。 関連: イラストレーター・絵師を探す
二次創作ガイドライン
原作の権利者が、二次創作を認める範囲や条件を示したものです。作品ごとに内容が異なり、更新されることもあるため、最新の内容を確認しましょう。 関連: マンガ家・同人漫画を探す
よくある質問
用語を知らないとイベントに参加できませんか
まったく問題ありません。会場では案内表示とスタッフの誘導があり、言葉を知らなくても回れます。分からない言葉に出会ったときにこのページへ戻る、という使い方で十分です。
「頒布」と「販売」はどう違いますか
実際の場面では、ほぼ同じ意味で使われます。営利を目的とした商取引と区別する意味合いから「頒布」が選ばれてきた、という背景の違いです。会場で「販売」と言っても失礼にはあたりません。
用語を間違えて使ってしまいました
気にしすぎなくて大丈夫です。同人の用語はジャンルや世代によって使われ方に幅があり、絶対的な正解があるわけではありません。相手を否定する使い方でなければ、たいていは伝わります。
ここに載っていない言葉はどう調べればよいですか
イベント固有の用語であれば、そのイベントの公式サイトに説明が用意されていることもあります。まずは各イベントのガイドをご覧ください。
「推し」を探しに行こう
推しクリ!なら、ジャンル・活動プラットフォーム・参加イベントから同人クリエイターを横断検索できます。用語が分かったら、次は推しを探しに行きましょう。ジャンルから探す
※本記事は推しクリ!編集部が公開情報をもとに作成しています。料金・仕様は変更されることがあるため、最新情報は各公式サイトをご確認ください。